地球上の命とともに。Livestock agriculture

  • アニマルウェルフェア

    アニマルフェアとは「動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態」と定義されています。これを踏まえた上で、家畜のストレスや病気を減らす飼養環境を整え、安全性と生産性を向上させる取り組みが「アニマルウェルフェア」です。我が国においてアニマルウェルフェアは国際獣疫事務局(OIE)の勧告から農林水産省が普及につとめ、畜産農業のグローバルな基準として推奨されています。当社では地域一帯の農家がこの理念を共有し、安全で美味しい食品を生産することを目標に掲げており、養鶏業においては設立当時から鶏の平飼いを実践しています。大沼の主幹産業である酪農・肉牛、卵や肉を生産する養鶏まで、家畜がのびのびと育つ環境と生命の尊厳を守る屠殺までを一括で管理し、自然の摂理に基づいた畜産農業を推進していきたいと考えています。

  • 平飼い卵・ななエッグ

    当社では純国産地鶏「岡崎おうはん」を1坪に10羽以下の平飼飼育で育てています。鶏はケージ飼いと違って、自由に運動できるのでストレスが少なく、健康に育ちます。産んだ卵はコープさっぽろを中心に函館近郊のスーパーや道の駅に朝採りを出荷しています。黄身の大きさが通常よりも16〜18%ほど大きく、コクと甘味が卵かけご飯に最適と評判です。鶏はひなから一元管理しており、まず3日間生米と水だけを与え、消化器官を強くすることで餌をたくさん食べるようになります。 飼料は、地元の野菜をふんだんに与え、ミネラル・カルシウム豊富な八雲の貝・サンゴの化石を混ぜています。飲み水には横津岳の美味しい湧水を使用した「地産地消」にこだわった地鶏です。たまごの除菌については、グレープフルーツの種子から抗菌エキスだけを抽出し、製剤化した自然由来の除菌液を使用しています。安心安全で味も良い当社の「ななエッグ」を一度ご賞味ください。

    ななエッグ通販サイト
  • 循環する畜産農業の未来

    わたしたちの地元大沼では人工2,000人に対して牛の数は15,000頭に及び、畜産農業が主要な産業となっています。その反面、酪農家の高齢化と後継者不足、牛の糞尿による土壌汚染が深刻な問題になっています。大沼の美しい自然を後世に残すため、また新しい農業のカタチを模索し、代々続いてきた酪農・肉牛の伝統を発展させるため、地域の農家の方々と協働していきたいと考えています。キーワードは「循環」。地球規模の環境汚染やエネルギー問題、社会情勢にも目を向けた、次世代型のプロジェクトを構想しています。「大沼プロジェクト」と銘打ったこの取り組みには、ふるさとの農業をグローバルな視野で捉え、その成果を世界に向けて発信したいという夢があります。

    • コントラ・TMRセンター

      地域の農地や農耕機械を一括で管理し、家畜のエサとなる栄養価の高い完全混合飼料を作る施設です。各農家の負担を軽減させ、飼料の自給率を上げるため、当社のノウハウを活かし、生産基盤を確立します。

    • バイオガス発電

      家畜の糞尿や野菜の残滓をエネルギーとする、農業地域に適した発電システムです。電力とともに堆肥や液肥も生まれ、余ったCO2は水耕栽培や藻の培養に有効利用できます。耕種・畜産農業が循環するための重要なシステムです。

    • 木材から飼料生産

      当社では地域の林業にも目を向けています。バイオガス発電で得た液肥は山に散布することで山が豊かになり、落葉・セルロースは家畜のエサとなって農業・林業が活性化します。また森林の豊かさは海の豊かさにもつながります。